hiiragi2020’s blog

日々の気づきを綴る

心の奥深くに隠していた怒りの感情の話

昨日、フラワーエッセンスのオンラインでの講座があった。

今までの人生の中で、許せないと思ってる人や嫌いな人、いじめられた人などを挙げて、そして何故そう思っているのか、その理由を書き出す作業をした。

 

私が一番に挙げたのは実父。

理由は私を手放したから、捨てたから、愛してくれたのか分からないから、記憶にないから。

私は4歳の時に両親が離婚し、母に連れられて島根県松江市から名古屋市に引っ越してきた。

4歳だったがほとんど父の記憶は無く、顔や声はもちろん、思い出そうとしても自分の感情すら出てこない。

でも、思い出せなくてもきっと何かしらの感情はあるだろうと前々から思っていたので、度々インナーチャイルドを癒そうと試みたのだけど、全く進まなかった。

 

そして、許せない人で挙げた2人目は、以前付き合っていた人だ。

理由は、私を大切にしてくれなかったから、嘘ばっかりだったから、裏切られたからだ。

付き合っていくうちに、嘘が増えていき、罪悪感や親への裏切り、そして自分自身にも裏切りを感じ、どうしようもなく苦しくて悲しくて惨めになって、別れた。ほんとにとても辛かった。

 

その事を講座で話したら、先生から、実のお父さんの記憶が無い分、元彼がそのお父さんの代わりになってくれたんだよ、と言われた。

あ、、、そっかぁ、、、

そうだったんだぁ、、、

と、一気に涙が溢れた、、、

 

実父に対しては自分の記憶はないけれど、感情はやっぱりしっかり残っていたんだ。

記憶が無いからそこを思い出させようとして実父の役割を元彼が担ってくれたんだ、と分かった。

そうすると、例え記憶に顔が無くても声が聞こえなくても、私は父を求めていたし沢山愛して欲しかったし、大切にして欲しかったんだ、という感情がウワーッと蘇った。

そして、なぜ手放したのか?どうして捨てたのか?なんで?なんで?とどんどん怒りの感情も出てきた。

落ち着くまで泣きながらこの感情を味わって味わって味わった。

 

そして先生から、お母さんに対してはどう?と聞かれた。

今まで母に対しては怒りの感情は全く出てこなかったのだけど、

今は、お父さんと離れたくなかった、松江にずっと居たかった、大好きなおじいちゃんや従兄弟やみんなと離れたくなかった、という怒りの感情が出てきたのだった。

そりゃ、大人の事情というのはあっただろうけど、子供の立場としてはやっぱり辛い出来事だった。

でもそんな感情を、女手一つで子供2人を頑張って育てている母にぶつける事は子供心にも到底できなかったのだ。

そうやって私はどんどん怒りの感情を押し殺して生きてきたのだった。

 

親に対してそんな事を思ってもいいのだと、そんな感情が出てくるのが当たり前だと先生に言ってもらったら、ほんとに気持ちが楽になった。

心の奥深くに今までずっと隠してきた感情だったから、まさかこんな形で浮上してくるとも思わなかったし ( 今思えば、感情は様々な形でこれまでも出てきていたんだけど自分がその事に全く気がついていなかっただけ)、実父への感情も気がつく事ができて良かった。

母に対しても、人から見れば仲の良い親子だったんだけど、本音を言うと一歩引いてずっと気を遣っていたところがあったから、それは奥深くに母への怒りを抱えていたからなんだなぁ、と気がつけて良かった。

きっとこれから母との関係もまた今までとは変わっていくんだろうな、と思う。

 

自分ひとりではきっとここまでは出来なかっただろう。

きっと一生かかっても無理だったと思う。

先生の質問や誘導があってはじめて自分で理解しながら探っていく事で辿り着けたんだと思う。

 

今日一日仕事を終えて思った事は、先週まで職場で気になっていたあらゆる事がとてもちっぽけで些細なことのように思えて、自分の世界が変わったようだった。

気になっていたのは一体なんだったの?って感じ。

今はとても心が軽くなった。

 

きっとまたこれからも胸がざわつく出来事がどんどん出てくるだろうけど、その都度どこが引っかかるのか?何にこんなに揺さぶられるのか?を一つ一つ感じて味わっていきたい。